万博の次回開催国はどこ?2030年サウジ決定の舞台裏と落選の真相
2025年の大阪・関西万博が幕を閉じ、世界中の視線は早くも「次の万博はどこで開催されるのか」へと注がれています。巨大なパビリオンが立ち並ぶ国際的な祭典のバトンは、アジアから中東、そして東欧へと引き継がれることがすでに確定しています。
博覧会国際事務局(BIE)の厳格な投票を経て選ばれた次期開催地を巡っては、国家の威信をかけた激しい誘致合戦が繰り広げられました。本記事では、2026年現在の最新進捗を踏まえ、2030年の次回登録博や2027年の認定博の概要、そして有力候補地だった韓国やイタリアが苦杯をなめた真相まで、余すところなく解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:大阪・関西万博に続く大規模な「登録博」の次回開催国は2030年サウジアラビア(リヤド)に決定済み。
- 要点2:登録博の合間となる2027年にはセルビア(ベオグラード)でテーマ特化型の「認定博」が開催される。
- 要点3:2030年招致レースではサウジアラビアが119票を獲得して圧勝し、韓国(釜山)やイタリア(ローマ)は巨額の投資外交を前に大差で落選した。
【速報解説】大阪・関西万博の次はどこ?2030年サウジアラビア(リヤド)開催の全貌
大阪・関西万博の次期登録博として世界の注目を集めるのが、中東の大国サウジアラビアの首都で開催される「リヤド万博2030」です。会期は2030年10月1日から2031年3月31日までの半年間を予定しており、中東地域での登録博開催は2020年ドバイ万博(会期は2021〜2022年)に続く歴史的な試みとなります。
リヤド万博のメインテーマは「変革の時代:先見の明ある明日へ共に(The Era of Change: Together for a Foresighted Tomorrow)」。石油依存からの脱却を目指す国家戦略「ビジョン2030」の総仕上げと位置づけられており、脱炭素社会の実現や最先端のAIテクノロジー、持続可能な都市設計が会場全体で体現される見通しです。
会場予定地はリヤド北部のキング・サルマン国際空港に隣接する広大なエリアで、敷地面積は約600万平方メートルと前例のないスケールを誇ります。大阪・関西万博で話題を集めた木造建築やデジタル演出の先を行く、完全ゼロエミッション型の近未来都市パビリオン群の建設計画が着々と進行しています。
知っておくべき「登録博」と「認定博」の違い|実は2027年セルビアでも開催
「万博」と一口に言っても、国際博覧会条約(BIE)によって定められた「登録博(Registered Exhibition)」と「認定博(Recognized Exhibition)」の2種類が存在します。この違いを理解しておくと、今後の万博スケジュールが極めて明快に見えてきます。
大阪・関西万博や2030年リヤド万博は、5年に1度開催される総合的かつ大規模な「登録博」に分類されます。一方で、登録博と登録博の中間に開かれる専門性の高い小規模な博覧会が「認定博」です。
そして、2030年リヤド万博より前の2027年5月15日〜8月15日には、東欧のセルビア共和国の首都で「ベオグラード認定博2027」が開催されます。テーマは「Play for Humanity: Sport and Music for All(人類のための遊び:すべての人にスポーツと音楽を)」。紛争の歴史を乗り越えて経済成長を遂げるバルカン半島のハブ都市が、人々の絆を結ぶ文化的な祭典として世界を迎え入れます。大阪の熱気の直後、2027年のベオグラードにも国際社会の熱い視線が注がれています。
【投票結果】2030年万博の開催地決定の経緯|サウジが119票で圧勝した理由
2030年の登録博開催地を決める選挙は、2023年11月28日にフランス・パリで開催されたBIE総会で実施されました。加盟各国の代表による秘密投票の結果は、事前の予想を大きく覆す「ワンサイドゲーム」となったのです。
第1回投票の結果は以下の通りです。
- サウジアラビア(リヤド):119票
- 韓国(釜山):29票
- イタリア(ローマ):17票
BIEの規定では、加盟国の有効投票数の3分の2以上を獲得すれば第1回投票で即座に開催地として決定します。サウジアラビアは必要な112票を優に超える119票を獲得し、決選投票に持ち込むことすら許さず圧倒的な勝利を収めました。
勝敗を分けた最大の要因は、サウジアラビアの実質的な指導者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子の強力なリーダーシップと、オイルマネーを背景にした徹底的な支援パッケージです。アフリカや中南米、カリブ海諸国などの発展途上国に対し、総額数十億ドル規模の開発援助やパビリオン建設費用の全面支援を確約したことが、浮動票を根こそぎ引き寄せる決定打となりました。
韓国・釜山とイタリア・ローマはなぜ惨敗したのか?落選の真相と敗因分析
サウジアラビアの圧勝の裏で、大敗を喫した韓国とイタリアの陣営には激震が走りました。特に韓国・釜山の落選劇は、韓国内で大々的な政治問題へと発展するほどの衝撃をもたらしました。
韓国政府は財閥トップらを総動員し、K-POPカルチャーやサムスン、現代(ヒョンデ)といった世界企業のネットワークを駆使した「官民総力戦」を展開。「逆転勝利」を信じて最後まで猛烈な外交攻勢を仕掛けましたが、結果はわずか29票にとどまりました。敗因は、サウジが途上国に提示した具体的かつ巨額の資金援助スキームに対抗できる現実的なインセンティブを提示できなかった点に尽きます。華やかな文化発信だけでは、インフラ支援を求める国々の実利的な要求を覆せませんでした。
一方、わずか17票で最下位に沈んだイタリア(ローマ)の落選には、欧州特有の構造的弱点がありました。EU加盟国内で票の一本化が図れず、フランスが早々にサウジアラビア支持を表明するなど、足並みの乱れが露呈。さらに、メローニ政権の外交アプローチが実を結ばず、歴史とサステナビリティを掲げたローマの都市再生構想は、サウジの放つ強烈な未来志向の資金力に完全に呑み込まれる形となったのです。
次回リヤド万博のテーマ詳細と見どころ|2026年現在の最新準備状況
2026年現在、リヤド万博に向けた現地のインフラ整備は驚異的なスピードで進んでいます。サウジアラビア政府は万博開催に向けて約78億ドル(約1兆円以上)の巨額予算を投じており、首都リヤドの風景は劇的な変貌を遂げつつあります。
会場内は「1国1パビリオン」の原則のもと、すべての国が対等な発信力を持てる馬蹄形のマスタープランを採用。移動手段には完全自動運転のEVシャトルや空飛ぶクルマの導入が計画されており、砂漠の気候を考慮した世界最大級のソーラーキャノピー(日除け屋根)が敷地全体を覆う設計です。
さらに、サウジ北西部で開発が進む超巨大未来都市「NEOM(ネオム)」の革新技術をリヤド万博の会場へ移植するプロジェクトも進行中。環境負荷を極限まで抑えながら、化石燃料依存から脱却した未来のエネルギー社会を世界へ示すための壮大なショーケースとなることは確実です。
【万博 次回 開催 国】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大阪・関西万博の「次」の万博はいつ、どこで開催されますか?
A1:総合的な大規模万博(登録博)としての次回開催は2030年のサウジアラビア・リヤドです。ただし、特化型の小規模万博(認定博)としては、その前の2027年にセルビア・ベオグラードで開催されます。
Q2:韓国の釜山が落選したのはなぜですか?
A2:文化面(K-POPや先端技術)のアピールに注力したものの、サウジアラビアが発展途上国に対して提示した巨額のインフラ開発支援やパビリオン建設費補助といった「実利的な外交支援策」に対抗できなかったことが決定的な要因です。
Q3:万博の開催地はどのように決まる仕組みですか?
A3:国際博覧会条約に基づき、パリに本部を置く博覧会国際事務局(BIE)の総会において、加盟各国による無記名投票で決定されます。有効票の3分の2以上を獲得した候補地が開催地に選出されます。
まとめ:中東へ渡る万博のバトンとこれからの未来
大阪の地で紡がれた万博の歴史は、2027年のセルビア(ベオグラード)、そして2030年のサウジアラビア(リヤド)へと確かに引き継がれます。
かつて欧米や東アジアが中心だった国際博覧会の舞台は、今やグローバルサウスや中東の新興国が主導権を握る新たなフェーズへと突入しました。莫大な資金力と国家の威信を賭けて作られる2030年のリヤド万博が、人類にどのような未来の青写真を見せてくれるのか。世界を変えるメガイベントのカウントダウンは、すでに始まっています。 (出典: 万博 次回 開催 国(Yahoo!ニュース))